第1球「TWINSとの出会い」(2001.2.7)

 俺がTWINSでやっていこうと決意した試合がある。それはある負け試合である。その試合はたまたま主戦投手が欠場し、俺が先発をした試合だった。相手は学生中心のチームでお世辞にもモチベーションの高いチームとは言えなかった。その相手にTWINSは完敗したのである。

 負け試合にも色々ある。力負けもあれば、展開で負けることも。だが、あの試合はそうではない。TWINSは、いや俺は自滅して負けたのである。四球・失策・そして目に見えない怠慢プレー。
「長いことやっていればそんな試合もたまにはあるさ」と言うムキもあるかもしれない。
確かにそうだ。所詮我々は素人野球集団。求めるものが高すぎる…と。ここであきらめてしまえばTWINSはただの素人野球集団である。

 さて、その夜新宿某所で始まった反省会と称する飲み会はそれまでと打って変わった凄まじいものであった。テーブル中に転がるジョッキとそれでも飲むことを止めようとしない面々。そして飲み会が佳境に入るにつれてこの言葉が場を支配するようになったのでした。「悔しい」という言葉が。負けた試合は他にもある。が、この試合にだけは他の負けた試合とは全く異なる感情が涌きあがって来たのでした。「自滅したことへの怒り」。

 それは俺が久しく忘れていた感情であった。 試合に負けたのではなく自分に負けたことに対する悔しさ。それを思い出させてくれたのがこの試合であり、TWINSナインなのです。
 あれ以来俺はTWINSでいけるとこまでやっていこうと誓ったのでした。
 草野球に取り組んでいる諸兄にも同じような経験というかきっかけになった試合というのが有ると思います。それぞれ噛み締めるものがあるんでしょうね…。

 第1球はこの辺で。