第24球「右腕」(2001.6.21)

 実は俺は今「大学」に通っている。といってもあるオープン講座であって、まぁそんなに高尚な志があるわけでもなく、あくまで耳に残る講義だけを吸収できればいいや、くらいのノリなのだが。ある日の講義のこと。その日の題材は「中小企業の雇用問題」というもので、聞いた瞬間今の社会情勢からして景気の悪い話を聞くのかなぁ、と思ってしまったのだが、これが結構前向きで面白い講義であった。

 中小企業、特にベンチャー企業が伸びるかどうかは、「右腕」の存在にかかっている。現状の問題点として、起業する援助はするものの、その後のフォローが皆無であり、結局先細りになってしまったり、そもそも起業しなくなってしまう、ということを挙げた上で「右腕」の存在をクローズアップしたのである。その視点はまさに草野球にもぴったり当てはまる論理だったのだ。そうか!草野球チームは利潤(俺の場合は「いい休日を過ごす」という利潤)を追い求める中小企業だったのだ!と。

 で、ベンチャー企業をサポートしていくためには、「コミュニティ(社会的共通資本)」の存在が不可欠である、と。例えば大学や地方自治体のサポートなどがこれに該当するのだが、草野球にしてみれば「草野球リーグ」・「審判組合」・「助っ人」などがこれに当てはまるのだろう。本当に類似点が多い。

 要は我々が今後も草野球チームとして存続していくためには、チームの右腕(腹心とも言う)を配し、そして我々が持っている「コミュニティ」の活用を無視することはできない、ということだ。野球のプレーだけでなくチームに貢献する術はたくさんある。成績が不振だったり、都合がつかないということで不参加であったり、としても、また別の方法で貢献していきたいと思う。それが、チームが成り立つための右腕の役割であり義務なのだ。

 それにしてもTWINSには優秀な右腕がたくさんいるよなぁ、と思わずにいられないですよねぇ、諸兄。