第27球「打順」(2001.7.23)

 今期のTWINSは、大味な試合か膠着した試合に二分されている。結局、打てるか打てないかに尽きる、と言っていい。はっきり言って上位陣が打てていない。俺自身も今のバッテイングの調子は底をついている状態である。どうもボールが見極められないと言うか集中力がないと言うかそんな感じだ。もっと練習して鋭い打球を飛ばせるようにしなければなるまい。いや、頑張ります…。

 逆にいうと、今まで下位で打っていた打者陣の調子が好調だとも言えよう。打率という計算式上での値のみならず、勝負どころでの打撃にはTWINSの戦績に大きく貢献していると言っていい。おかげで、俺も繋ぐバッティングに徹することもできている。チームとしてはいい循環であると言っていい。調子がいいなぁと見える打者には打席に入るだけで何となく「何かやってくれそうだなぁ」という雰囲気が充満しているもので、野球人ならそれがすぐにわかるものなのだ。

 打順は「打線」とも言い換えられ、「線」にならないと得点には結びつかない。だから打順の果 たす役割は非常に大きいと言っていい。ここから先は俺の問題提起になるのだが、TWINSはどちらかと言うと、固定的な打順を組んで試合に臨んでいるのが現状だ。が、それでいいのだろうか?と思うこともある。下位打線で甘んじていながら、少なからず結果を残している打者にしてみれば、不満もあるのではなかろうか?。

 だからと言って、俺は自分から打順を下げてください、とは口が裂けても言わない。俺は「背番号6」と「三番」に大きなこだわりを持っている。だけど、ここ数試合の調子を冷静に振り返れば、クリーンアップを下ろされても致し方ない、とも思っている。そして必ず後半戦にはリベンジを果たすつもりでいる!。このままでは背番号6が泣く。TWINSの三番が泣く。

 選手層が徐々に厚くなることで、複数の守備位置をこなせないと、出場機会が減ることになる。TWINSにしてみてもその傾向は顕著になってくることだろう。練習のシートノックやフリーバッティングで普段とは違う守備位置を守る選手も増えてくるだろう。そうすることで、いい意味での守備の緊張感が出てきていると俺は思っている。打撃にしても同じなのではないだろうか。考えてみれば、今下位打線を打っている諸兄は、俺が入団したときにはクリーンアップを打っていた諸兄だ。いつだって取って変わる準備はできているはずだ。三番という打順は、今までの実績で置いてもらっているだけに過ぎず、決して俺の指定席ではない。試合相手だけでなく、TWINS諸兄からのプレッシャーをいい緊張感に繋げて、次の試合に臨みたい。