第53球「一年を通じて」(2001.12.11)

 公式戦も終わり、そろそろ納会も近づく今日この頃。今年一年間を振り返る時期である。トータルでどれくらい活躍できたか、どれくらい満足いくシーズンだったか、俺なりに色々考えたりもする。

 個人的な話で恐縮だが、俺の個人成績を左右するのは、ずばり梅雨時をどう乗り切るか、という点に尽きるように思われる。長い間野球をやってきているのだが、毎年梅雨時になると、いったん調子が落ちる。そして、夏場に練習して体を作り直すことで、秋に調子を上げていく、そんなことの繰り返しなのだ。だから俺にとってはこのサイクル(梅雨時に調子が落ちること)をいかに最小限にするかが、積年のテーマであり、ここを乗り切れば数字を残すことができるのだ。今年はあんまり良くありませんでしたが。

 常時コンスタントに成績を残せる(参加する、という貢献も含めて)のが野球人の理想である。調子の波というのは、少なからず存在するはずなので、調子が悪いなりに何らかの活躍ができることが非常に大事になってくる。打てないときは守備で活躍し、それでもだめなら走って活躍し、最後の最後にはチームを叱咤して支えたり。出席できなければ、掲示板に登場したり・・・。活躍にも色々あるわけだ。

 だから一年を通じて活躍するためには、自分の調子をきちんと把握することが非常に大事なのである。そして、今の自分にマッチした戦い方をするべきなのだ。だから、調子がいいと判断した選手は、どんどん積極的に攻めていくべきだし、調子が悪いと判断した選手は、別の活躍の道を探るべきなのだ。それが複雑に絡み合って、チームの調子の波をできるだけ小さくしていくのだ。よく「日替わりヒーロー」の現れるチームは強い、と言われるが、それは、まさにチームの調子の波を高く保つことを、端的に表現している言葉なのだ。

 来年は、常時コンスタントに活躍したいなぁ。やはりポイントは梅雨時をいかに乗り切るか、ということだと思うので、春先の練習で十分に体を作ることなのだろう。面倒くさがらずにオフシーズンもグラウンドに通うつもりである。草野球にオフシーズンは存在しないのだ。