第54球「Here Comes The Sun」(2001.12.19)

 元Beatlesのジョージハリスンが亡くなった。音楽(特にロック)を聴く者にとって、やはりBeatlesの存在は大きいものだ。すべての基本というか原点というか。野球でいうなれば、キャッチボールみたいなものである(?)。

 Beatlesの楽曲は非常にバラエティに富んでいて、様々な名曲があるのだが、残念ながらジョージが作った作品というのは比較的少ない。その中で、“Here Comes The Sun”は、ジョージの作った名曲として広く知られている。

 基本的に今はシーズンオフである。が、休日の午後になると、「今日は野球日和だよなぁ」と思わず思ってしまうことがある。確かに、朝夕は寒くて、ナイターで野球を・・・なんてことになれば一瞬たじろいでしまうのだが、よく晴れた日中であれば、結構暖かくて、十分野球をするに耐えうるコンディションであったりする。そんな時俺は改めて「太陽」のありがたみを感じてしまうのだ。まさに“Here Comes The Sun”だ

 「シーズンオフでも必ずボールに触りなさい」というのは俺が小学生の頃のリトルリーグの監督の言葉である。体を休めたり、ケアしたりするのはもちろん大切なことだが、それ以上に、体を「鈍らせない」ことが我々にとっては重要になってくる。一度鈍った体を取り戻すためにどれだけ時間がかかるかは、自分がもう一度野球に取り組もう、と思ったときに痛感しているはずだ。せめてボールを触ってその感覚だけでも忘れないようにしておきたいものである。

 TWINSには明確なシーズンオフなど存在しないのだそうだ。来年も1月早々から、グラウンドを押さえて、練習するという首脳陣の方針はすでに周知のとおりである。寒いので、練習前後のアップ・クールダウンや、汗をかいた後のケアなど万全にして取り組みたいと思う。来季の開幕には、フィットネス的にも、戦術的にも、これからの練習の成果を出せるような、メニューを考えていくつもりである。

 一日の中でも数少ない「野球日和」な時間に、野球をやりたい。“Here Comes The Sun”なのだ。来年もがんばりましょう。