第60球「練習メニュー」(2002.1.31)

 この時期はどの草野球チームも、試合を行う、というよりむしろトレーニングや練習に時間を費やしていることと思う。来るべき開幕に向けて、鋭気を養うとともに、鈍った体を今一度蘇らせるために、寒い中グラウンドに立っていることだろう。俺も諸兄と全く同じです。

 当たり前のことだが、練習でできないことは試合でもできない。往々にして、逆の例はあるのだろうが・・・。だから練習とは、自分のチームの試合の限界をはっきりと認識するいい機会なのだと言えよう。そこから課題も見つかるのだろうし、その対処案も見えてくるはずだ。後はそれを、どれだけカバーできるようになるか、それが練習をする意味であり、価値なのだと思う。

 もっとも、この時期などは、専ら動ける体にするのが、一番の目的だったりもする。これはこれでとても大事なことだ。さらに言うなれば、動ける体になるためには、練習で何をすればいいのかを考えることだ。おのずから答えは見えてくると思う。それは基礎練習だ。キャッチボール・トスバッティング・ノックだ。これで、特に下半身に張りが出てくるような練習をすると、徐々に動ける体になっていくように思える。これも十分な価値のある練習だ。

 ただし、毎回同じ練習メニューをやるのはあまり得策ではない。マンネリ化した練習は、選手のモチベーションを低下させるばかりか、「練習のための練習」をしていることになる。せっかく集まって練習するんだから、どうせだったらいい練習をしたい。そこはチームで知恵を出し合う必要があるだろう。

 今の時点では、「動ける体」つくりに主眼を置いた練習をすればいい。そして、これからの練習メニューを考える時期でもある。昨年の反省や今季の構想をチーム内で意識あわせして、どんどん知恵を出し合うべきであろう。出し合わなければ、知恵は身につかない。練習のクオリティは上がらない。

 野球の知恵を吸収すれば、野球はもっともっと上手くなる。そして野球はもっともっと面白くなる。そのために練習メニューを色々と考えたいと思う。これも一つのチームへの貢献なのではなかろうか。