第65球「強豪」(2002.3.6)

 いよいよ野球シーズン開幕である。参加予定の大会のHPなどを見ていると、いやおうなしに気合が入ってくるものだ。相手チームが決まれば、相手チームの実力がどれくらいなのか、ということを測ろうと躍起になる。過去の大会成績や、TWINSが戦ったことのある相手との試合結果や、チーム紹介文での代表者のタタキ文(主観的実力度)などを見て、色々と想いを馳せる。これはこれでとても楽しい。賛同してくれる野球人も多いはずだ。

 俺の性格なのか、どうなのかよくわからないのだが、いわゆる「強豪」を自負するチームは、どっか胡散臭いというか、自意識過剰というか、そういう印象を持ってしまう。ネット上で運営されている大会に参加するのだから、チームとしての評価というのは戦ってみた上で、ネット上で下されるべきだ、と思う。

 単に野球が強いだけでは、「強豪」と名乗ることはできない、というのが俺の意見だ。日程の設定から、球場・審判の確保、人数確保、主催者への連絡・結果報告、相手へのお礼など実際の試合以外は、すべてネット上で解決処理されるものであり、その部分を抜きにチームを語ることはできない。逆に、その部分を怠るようなチームは野球の強さを語られることもなく、むしろ悪評さえ立ってしまう。ここにインターネットの怖さがある。

 だから、ネット上で「強豪」と評価されているチームは、野球本来の実力もさることながら、チームの運営がしっかりと機能していることの証である、といえる。もっと言うと、草野球チームとして、ネット上で「信用されている」ということだ。一朝一夕には、こういう評価を勝ち取ることはできない。

 だからそういうチームとの試合は、本当に楽しみなのだ。そう考えると、多数ある私設大会についても、同様のことが言えるわけで、そういうチームが集う大会であるということは、ネット上で「信用されている」大会なわけだ。その舞台で俺の意味するところの「強豪」と戦えることに、俺は無上の喜びを感じる。

 だから、その「強豪」を支える渉外を取り仕切る諸兄には、本当に頭が上がらない思いで一杯だ。舞台を整えてくれてありがとう。信用を勝ち得てくれてありがとう。いい休日を過ごさせてくれてありがとう・・・と思う。

 この意味では、われらがTWINSは立派に「強豪」である。このHPも随分人気があるみたいで有難い限りだ。その名に負けない、いい試合をしていこう。