第232球「故郷」(2005.12.7)

 「故郷は遠くにありて想うもの」なんて言葉があるが、我がTWINSにも様々な理由で参加できなくなった選手が(例えば転勤やら、家庭の事情やら、怪我やら・・・)何人もいる。自分自身のモチベーションが下がったり、自分の時間の使い方や生活の軸が変わったのなら仕方ないと思うのだが、そうではない選手もたくさん居る(と信じているのだが・・・どうなんでしょう?)。

 生まれ故郷、育ちの故郷など色々あれども、俺にとってTWINSは間違いなく草野球の故郷である。一旦は野球から足を完全に脚を洗っていた俺が、再びグラウンドに立ち、それまでとは違った角度から野球にのめり込むきっかけを作ってくれたのである。もしTWINSが無かったら、俺は野球を続けていたかどうかわからないし、このコラムもそもそも無かったかもしれない(いや、間違い無くなかっただろう。本人でさえこんなに続くとは思っていなかったし。)

 それだけに、程度の違いこそあれ、同じように「故郷」を感じてくれているであろう諸兄がたくさんいることを、願わずには居られないのだ。そこに我々がチームを存続させていこう、という大きなモチベーションが発生するのだ。ビリビリと痺れる場面、劇的な勝利、屈辱的な敗北、原点となる練習・合宿、そして酒(笑)。その一つ一つが各選手に強烈に刷り込まれているはずなのだ。TWINSとはそういうチームだ。

 「故郷」には一つ大事な条件がある。それは懐かしい佇まいが変わっていないこと。「勝利にこだわり、宴会は楽しく」色々とスローガンを立ててみたものの、ここに集約されてしまうのだが、ここはTWINS不変の理念だ。今も昔も変わらぬ脈々とした流れだ。TWINSは我々の「故郷」として、さらに立派に育まれているのだ。

 そしてもう一つ。「故郷」は我々の記憶の中でセピア色なものであるが、TWINSは今だ現役で頑張っている。若い連中に負けないよう頑張っている。ここだけはゆめゆめお忘れなく。「故郷」TWINSは健在なのである。「故郷は遠くにありて想うもの」とボヤいている諸兄!、早く帰ってきなさい!。お待ちしていますよ。